毛の構造はどのようになっているか
体毛には【皮膚を守る】 【 体温を保つ 】 【 フェロモンを分泌する 】 など それぞれの部位ごとに役割があります。大昔の人は動物のように体毛が生えていましたが、洋服を着きて冷暖房を調節できる環境になった現代は、人の体毛が退化しました。
とはいえ少量の毛でも気になるものです。できることなら足や腕、脇などの毛はなくしたいですよね。 実は 毛はこのような構造になっています。
皮膚の表面に見える部分は通常『毛穴』と呼ばれています。ムダ毛を処理しても繰り返し生えてくるのは、皮膚組織のいちばん深いところに、毛を作る器官【毛母】 があるからです。
以前は毛の成長に関与しているのは毛母だけと考えられていましたが、 2000年に毛母よりも表皮に近い部分に【バルジ領域】というものが発見され、ここが発毛の司令塔になっていることがわかりました。
【バルジ領域 】 とは?
バルジ領域には、毛の元になる細胞『毛包幹細胞 』 と 『 色素幹細胞 』 が眠っています。この二つの幹細胞が分化しながら毛根の下の方へと移動し、毛母細胞やメラノサイトになり、毛とメラニンを作り出します。
バルジ領域がストレスなどを感じると、毛包幹細胞と色素幹細胞が眠っているバルジ領域のニッチと呼ばれるところの機能が悪くなり、どんどん分化していきます。すると玉切れ状態になり薄毛や白髪になるのです。クリニックの永久脱毛では、【毛そのもの 】 【 毛母 】 【 バルジ領域 】 と広い範囲にレーザーを当てることで、不必要な体毛が生えてこないようにしています。
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